専門分野ではない仕事との向き合い方

仕事

自分への備忘録として

年に一度、人数多めのチームを作って
成し遂げなければいけないプロジェクトがあります


毎年やること多くて、少し憂鬱になるのに
今年は更にコロナウイルス対策も必要となり
仕事が「複雑化」して余計憂鬱に・・・


「複雑化」というのは
「自分の専門外の仕事」が発生するということです


私はメディア関連企業に勤めていますが
主に営業・イベント運営などを担当していて
放送関連での技術的なことは、全くの専門外(素人)です

今回のプロジェクトで、生放送番組のプロデューサーを任されたため
技術的なことも的確に理解し、発注したり、依頼をしたりしないと進みません


そんな中、コロナのせいで
東京在住のゲストを会場に呼ぶことができないため
東京のスタジオを借り、そこにお招きし、
そこから中継を繋ぐことになったのです


その中継の仕組みがとても複雑で
技術的な配線図面を見せられても全く意味不明・・・(涙)

中継先スタッフとのやりとりで

「IP回線ガー・・・」
「r-1の音声ガー・・・」
「スイッチングの映像ガー・・・」

と、生まれて初めて使う言葉たちを駆使して
相手に伝えたり、発注したり、お願い事をしたりしないといけません

なんとか、脳みそのスペックを混乱させつつ説明し
技術チームにバトンをしっかり繋いで
中継も滞りなく繋がって、生放送番組は無事に終了しました

今回は、そんな自分への備忘録も兼ねて
専門外の仕事をどのように捌いたか
ざっくりまとめてみたいと思います

 

「ザギンでシースー」するようなプロデューサーをやってみたい・・・

⑴ 全体像把握のための「図解」

技術的な専門用語で説明されても
なかなか理解が追いつかないし
イメージもできない

しかし、関連性や全体の流れなどを
フローチャートのような図に落としてまとめると
なんとなく全体の雰囲気が把握できるようになります

どうしても自分で図が作れない、イメージができない場合は
説明している人に作ってもらうのがいいです
(私はそうしました)
説明している本人も、相手がどこが理解し辛いのか分かると思います

ちなみに、図解が理解できれば
文系・理系関係なく専門分野外でも
おおまかな全体像は把握できるし
統括的な立場においては、自分の下す判断の道筋が見えてくると思います

今回のブログ内容はマインドマスターでまとめました

⑵ 分からないことは小さく「分解」

そして「分かること」と「分からないこと」の仕分けが大事です

説明を受けた中から
「分からない部分」を抜き出して、専門の人に質問していきます

ここで「ググる」という選択は、あまり得策ではないかもしれません

技術的な用語は、同じ言葉でも業界によってニュアンスが変わるし
下手にググっても用語すら出てこない場合があるためです

まずは専門の人に聞いてみて
それでも分かりにくい場合は
「簡単な言葉・表現」に置き換えてみて、
「こういうことですか?」と確認して理解します

(例) *今回の件とは全く関係ありません、私の過去の体験です
エンジニア:
     「今回のサイトのカスタマイズはよりユーザエクスペリエンスを重視して・・・」

私(たぴお):
    「『今回のホームページ変更は、もっと利用者が増えるようにがんばった』ってこと?」  

エンジニア:
    「ん、まぁ、そんな感じ・・・かな?」   
ユーザエクスペリエンスのコモディティ化に対するソリューションをカスタマイズして・・・

⑶ 難しくても「何かに例える」ことで身近に感じる

技術者の使う専門用語を理解し
文章全体を理解したとしても
システム的な理解がどうしても難しい場合があります

例えば、途中のリハで中継音声がうまく伝わらないことがありました
その時に技術スタッフが機材を調整していたのですが

「なぜこの機器を通すの?」
「この機械は何の役割を担っているの?」
「なぜ映像は見えるのに音声は届かないの?」
「何のために生まれて、何をして喜ぶの?」

様々なギモンが湧いてきました
機材の相性や接触の問題などもあるのでしょう
技術者が分からないことを私が理解するなんてムリ・・・

そもそも複雑すぎて、理解するのに脳のリソースと時間を割けない場合
「分からん!」で割り切るのも大切です

しかしそうすると、
必死に頑張っている皆さんの苦労をずっと理解できないままかもしれません

ところがそんな状況を、身近なものや好きなものに「例える」ことで
いい感じで興味を持ち続けられ、苦労していることも理解しやすくなります


(この場所には、モニタが10台以上あって・・)
(インカムで中継先の状況を確認したり・・)
(いろいろなスイッチをチューニングしたり・・・)
(大きなサーバーみないな機械に繋がっているケーブルを差し替えたり・・・)

「なんか『ミッション・インポッシブル』のトム・クルーズみたい

スパイしているような(していない)緊張感
たくさんの機材を駆使するスタッフ
インカムを使って東京の中継先に必死に呼びかける姿は
ベンジーとイーサンがやりとりする姿に見えてきました

私がいちいち細かいことを聞いて理解するより
「ベンジーとイーサンに任せたら大丈夫だな」と
IMF幹部のように振舞うことで
妙な安心感と親近感が、この仕事に芽生えてきます

実際は違いますが、こんなイメージの卓です

⑷ どうしても分からない部分は「人に頼む」

上記のように、どうしても分からない場合は
素直にイーサン・ハント(技術の専門家)にお願いしましょう

やはり専門分野は
その道の人にお任せしたほうが圧倒的に早くて正確です

ただ立場上、全てをまるっとお願いできない場合は
イーサンが仕事をしやすいように道筋は作ることです

技術的なことは分からなくても
相手先の人間と、こちらの技術者とつなげる役割はできるはずです

そして、自分の要望・依頼内容をしっかり伝えることです

「ミッション・インポッシブル」でも、イーサン・ハント宛てに、
数秒後に自動消滅する依頼メッセージが届いてからストーリーは始まります

そうです
あのイーサン・ハントですら、依頼がないと動けないのです
ちゃんと依頼しましょう

そして、イーサンが無事にミッションを達成したら
自分にできないことをしてもらったので
「ありがとうございます」と感謝の気持ちは伝えましょう

映画みたいに、お礼も言わず次のミッションを与えてしまったら
社会的に暗殺されてしまいます(ウソです、、いやあり得るかも)

イーサン、ミッションを達成してくれてありがとう

⑸ 忘れないように「メモする」

私は、イーサンのように(しつこい?)
圧倒的な記憶力があるわけではないので
1ヶ月後には、今回のプロジェクトの件は脳内から全て抹消されます

そうならないために
ポイントをメモして読み返せるようにしておくことが大事です!
同じことを聞くエネルギーは疲れるし
同じことを聞かれる側ももっと疲れるはず・・・

メモで残しておけば
それが自分のノウハウになって資産となりますが
忘れてしまうと、その資産を失うことになります

ユーザエクスペリエンス=利用者体験、と

専門分野外の仕事をする上での心構え

「どうせ今回だけだから」

そんな気持ちで専門分野外の仕事を適当にしてしまうと
せっかく学んだことが身に付かずもったいないし
スタッフにもそんな気持ちが伝わって良くない雰囲気になるかもしれません

番組作りにはスタッフの雰囲気作りはとても大切です!

できる限り理解して、一緒に取り組もうとする気持ちがあれば
周りもそれに応えてくれると思います

そのためには、

「専門外のことでも、まずは全てを理解しようとする気持ちを持つこと」

そしてそのために重要なのが、

「常に心に余裕を持つこと」

心に余裕がないと、
相手のこと、分からないことを理解しようという気持ちにすらなれません

余裕が作り出す心の「余白」が
新しいことを吸収するスペースとなります
(いいこと言った!)

心に余裕を持つためには
毎日の生活で常に準備を怠らないこと

万が一、怠った場合でも
焦らずに余裕があるフリするだけでも意外と効果あるかもw

そうやって自分のスペックをあげつつ
楽しく仕事できるようになれるといいですよね

常に人生アップデート
頑張ってまいります
ではでは


たぴお

常に準備を。備えあれば憂いなし。


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