昨日は父の日
昨日は父の日でしたね
ということで、私の父に想いを馳せてみたいと思います
ちょっと明るい感じではないかもですが
せっかくなのでブログに書き記してみようかと
父が倒れた!
父が倒れたのは、ちょうど今の私くらいの年齢の時でした
その日、私は妻(当時はまだ彼女)と一緒に
妻の実家でバーベキューをしようと準備をしていました
すると、私の母から連絡があり
「たぴお・・・お父さんが倒れた」と
尋常じゃない雰囲気を感じ、すぐに病院へ向かいました
普段から、人一倍健康に気を使っていた父
「なぜ?」と思いましたが、とにかく病院へ急ぎました
くも膜下出血だったそうです
個人で部屋を借りて仕事をしていたので
誰も気づかずに半日ほどが経過していたとのこと
父の友人がたまたま仕事の様子を見にきてくれて
発見したのが不幸中の幸いでしたが
そのままだと本当に危なかった
病院に運ばれ緊急手術(だったと思います)
その後、手術室から出てきた父に会うことができました
母が、「たぴおがきたよ、話せる?」というと
父:「たぴお・・・」
母:「たぴお弟・妹もいるよ」
父:「(たぴお)弟、妹・・・」
父が私の名前を呼んでくれたのは、
おそらくこれが最後だったと思います
その後、一時容態は安定したものの
すぐに脳梗塞を引き起こし、また再手術となりました
一命はとりとめましたが
満足に話ができる状態ではなく
意識はあって視線を合わせることができるけれど
食事はほぼ流動食となりました
今からおよそ20年ほど前
私がまだ大学生の時でした
父と過ごした思い出
私は父に厳しく育てられた方だと思います
叩かれたり、厳しいことを言われたり・・・
今考えると、結構理不尽なこともあったかもしれませんが
自分が親の立場になると、愛情ゆえに厳しくしていたんだなと
父は、自分が空手を習っていたので
私や弟にも厳しく指導をしました
毎朝、空手の型をさせられたりしたこともあります
大学受験の時は、一緒に東京についてきてくれて
1〜2週間ほど男2人旅みたいな感じになったこともあります
ただ、受験生だったのでほとんど覚えていないですが・・・
東京が異様に寒く感じたこと
ザ・カーディガンズの「カーニバル」が街中で流れていたこと
カラスの吐く息が白くなることに驚いたこと
父の買ってきたあったかいミルクティを飲んだこと
私がホテルで勉強中、父はどこかで酒を飲んできて
ほろ酔いになって帰ってきたこと
受験の合間の息抜きに
一緒にどこかに遊びに行ったような気もするのですが
残念ながらよく覚えていません・・・
父には子供の頃、たくさん叩かれたり叱られましたが
中学生になってからは、
叱られても手をあげることはなくなりました
母曰く、父は「中学以降の体罰は、むしろ反発する感情を持ちやすくなる」と考えていたようです
少し変わった面もありました
父が「漫画だけでなく本も読みなさい」と言うので
私は素直に、図書館から借りてきた
「ベートーヴェン」や「野口英世」などの伝記を読んでいると
「そんなのはあまり実社会の役に立たない、これを読みなさい」
といって差し出したのが
「Tomorrow」とかいう自己啓発系の雑誌だったりw
とにかく、子供にいろいろと伝えたかったんだろうな
父は中卒でエリートとかではないのですが
勉強しろと本当に口酸っぱく言ってきました
一方で、「真面目一辺倒でなく、賢くなれ」
というようなことも言っていました
親として、大人として
自分が親になり、子供を見ていると
ときどき父が言ったことと同じようなことを
言いたくなるものですね
ただ、あの頃の父のように厳しく言ったとしても
今の子供達には伝わりにくいかもしれません・・・
昭和と令和では、それほど時代に違いがあります
たまに、子供たちにどうしても熱く伝えたい時は
LINEで間接的に伝えたりしてますが
次女とかは、華麗に既読スルー・・・
自分が40代になって
あの頃の父親と同じ年齢になって
最近いろいろ思うことが増えてきました
子供のこと
人生のこと
体・病気のこと
自分の周りの人たちのこと
最近までは、仕事の悩みが8〜9割でした
しかし、どうやら順調に老化してきたのかもしれません
自分の寿命を逆算し、いろんなことを考えるようになりました
およそ40年生きて
あと何年生きられるのか、どう生きたいのか
あの時、あの選択をしていればどうなったのか
子供の時、あんな風に考えていた私が
大人になるとこう考えるようになるのか
もっと真剣になればよかった
でもあんなことに夢中になれたのは良かった
・・・など、後悔も良かった面も
全部含めて今の自分なんだな、としみじみ思います
もし父が生きていて
今の私を見たらどう思うんだろう
父の40代の時と比べて、
「幼いな」とか「しっかりしているな」とか・・・
一緒に酒を飲みながら話してみたいな
そして、老化とともに体に出てきた症状を笑いながら
健康談議などするのかな
それとも、まだまだ叱られたり、空手を勧められたりするのかな
最初のくも膜下出血で倒れてから、
およそ10年後に父は亡くなりました
長い闘病生活でした
母は働きながら父を最後まで支えていました
その時、私は東京勤務だったので
ちゃんと看取ることはできませんでした
(この辺りの記憶も曖昧です)
父の人生、私の人生
父は倒れるまでの間、人生を楽しんでいるように見えました
自分で仕事を開業してからは、
大好きな空手だけでなく、社交ダンスとかやり始めたり
とにかくやりたいことを片っ端からやっているような感じでした
まだまだ生きて、やりたいことがあったかもしれません
私はどうなんだろう
人生を楽しんでいるのか
父ほどの大きな病ではないけれど
老化と共に、体にいろいろな変化も出てきているので
残りの人生・時間をどう過ごしていくか
とても大事なことなんじゃないか
まだまだ元気で過ごすために
新しいことにどんどんチャレンジして
人生アップデートをし続けて
まだ見ぬ新しい自分に出会いたいもんだ・・・
と思う、今日この頃
以上、「父の日に思うこと」でした
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